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入れ墨
2006年06月06日

tatoo-web.jpg
入れ墨って痛いの?と、しょっちゅう聞かれるので答えますが、マゾの人以外、かなり痛い。少なくとも、オレの場合は、地獄の苦しみを半年近く味わう事になってしまいました。作品のイメージを考えた時、どんなことになるのかは、想像してはいたけれども、あまりの苦痛に、何度も始めた事に後悔しました。途中で止めるわけにもいかず、やりとおすことになった。

パリの、ポンピドゥーセンターの近くのTATOOショップに二週間に一度程のペースで通います(一年半前のパリ滞在中に作ったので)。写真の人 オリビアが店主の店です。彼も、なんで、こんなコトするんだと、何度も聞いてきて、オレも英語で説明しますが、始めはよく分からない様子でした。でも、アートに対する理解は、一般人でも相当ある国なので楽でした。彼は、日本の入れ墨の技術や、デザインを賞賛していた。

一日に約二時間半程掛かりますが、とてつもなく長く感じました。はじめは、力みが入り過ぎて、作業が終わった後、筋肉痛になってました。家に帰るのに20分程歩くのがきつかった。帰った後は、頭がボーッとして、背中が痛いので、うつぶせになって寝ました。妻にはかなり心配をかけてしまった。

写真では、オレの前がガラス張りになってますが、これが嫌でした。通る人が、辛そうなオレを見ながら、手を振ってくるので、引きつった笑顔で手を振り返します。Black Squareが終盤にさしかかった頃、オリビアが、お前のために特別な物を用意したと、なんと25本も針の着いたノズルを見せてくれた。オレは半泣き状態だったけど、オー グ、グレイト!と口走っていた。何日も掛かってやったので、全体がムラになっていて、それを平均な黒さにするのだと言っていたが、もうやるしかない。

最後の日はいつもより時間がかかった。全然終わらない、何しろ面積が広い。あまりの痛さで、頭の中は半分壊れかかっていて、ポピピ、とかチョぺぺピ、と意味不明な宇宙語が頭を駆け巡っています。3時間半位でやっと終わり、オリビアはオレを褒めてくれた。少し嬉しかったが、その後、お前本当は日本人じゃないだろと、聞かれた。何でだと聞き返したら、日本人がそんなに根性あるわけない、というような事を言ってた。確かに、パリに来てる日本人は、ふにゃふにゃしたホモっぽい男が多い。

帰り道、やり遂げた充実感でいっぱいでした。ロッキーが試合に勝った後の音楽が勝手に頭の中に流れていた。

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